Writingsコラム

オーガニックなものづくり(2)

消費者ニーズの多様化が言われるようになって久しく、自社の製品を選び続けてくれるファンの獲得はどの企業にとっても重要な課題です。そのため、従来の「良いものを他社よりも安く提供する」とは一線を画した事業プランが必要になってきています。

ポプロモビルの自転車を購入したお客様の中には、「大切に使って、いずれ自分の子供に譲りたい」とおっしゃっている方もいるそうです。Instagramでハッシュタグ「#ポプロモビル」や「#populomobile」を検索すると、自転車の写真がたくさんアップされています。

品質やデザインへの確かな審美眼を持つお客様が同社を支持する理由は、ブランド・アイデンティティ(目指しているビジョン、「こうありたい」という理想像)が明確で、それに基づくメッセージがストレートに伝わり、製品の価値を信じられるからでしょう。パーツメーカーから賛同を得、小ロットにも関わらず最高品質のパーツの供給を実現できたことも同様の理由からです。「こういうものを作りたい!」という熱意と一貫した姿勢が、ポプロモビルのストーリーの礎となっています。

ところで、もしお金をたくさん儲けたいのであれば、大量生産、大量消費のビジネスモデルに則ることが正しいのかもしれません。ただ、それは他社のフォロワーになってしまいかねず、資本の面でも限界があります。

ポプロモビル社は「オーガニックなものづくりを通じ、日本の産業のこれまでとは異なる成長の可能性を示せるのではないか。生産側にも、お客様にも、そして日本の社会にとっても、より貢献できるビジネスを志向したい」との想いで取り組んでいます。そのビジョンを具現化するためにアイディアを着々と実行に移しています。

近年、悲観論も耳にする日本のものづくりですが、キラッと光る企業も数多くあります。当社としては、ポプロモビル社からいつも良い刺激と勇気を頂いています。同社のビジネスモデルが今後の日本のものづくりにおける一つのヒントを示しているように思い、今回ご紹介しました。

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