Writingsコラム

入浴剤の力を借りてみよう!

長く暑い日が続いているせいか、調子が悪い方も多いようです。疲労感が取れない。ぐっすり眠れない。そうした病気未満の体調不良には入浴が効果的だとか。暑いとお風呂に入るのが億劫になりがちですが、そんなときは入浴剤の力を借りてみませんか。

入浴は体温を上げ、疲労物質や老廃物を汗と共に外に出してくれるという効果があります。眠りが浅いなどの悩みを抱えているならば、ぬるめ(37〜39℃)のお湯に20分程度浸かるのがおすすめです。こうした熱すぎない微温浴で深部体温を上げると、寒い室内と暑すぎる屋外を行き来することで乱れた自律神経が整えられ、深い眠りに入りやすくなります。短時間のシャワーや熱いお風呂ではこのような効果は得られません。

さらに入浴剤を使えば、温浴効果が高まって血行が促進されるため、深部体温に作用しやすくなります。特に夏向き入浴剤は、湯上がり後に爽快感が得られるクール系が揃っています。清涼成分のメントール入りは、スーッとした涼感が得られます。グレープフルーツやレモンなど柑橘系の香りは、気分がスッキリするので、暑い季節に向いていると言われています。柑橘系にこだわることなく、花や森林など、他の香りでも大丈夫です。自分の好きな香りを嗅ぐことで、疲れていた脳はリラックス&リフレッシュされるからです。

泡が出る炭酸成分入りの入浴剤は、お湯に溶けた炭酸ガスが皮膚から血管に入り、血管を拡張してくれます。血行が促進されると疲労物質が排出されやすくなり、外気温と室内の寒暖差で生じた体のコリもほぐれます。入浴剤が溶ける時の泡を肌に当てるといいと思われがちですが、残念ながら効果はありません。シュワシュワがおさまり、お湯に溶け切ってから入浴してください。

バスソルトの主成分は塩化ナトリウムですが、これにも血行促進効果に加え、皮膚のタンパク質と結合してくれる保湿効果もありますから、紫外線でカサついた肌が気になるとき、使ってみてはいかがでしょうか。主原料は鉱物塩や海塩など天然塩を使用するものと、エプソムソルトという見た目が塩に似た硫化マグネシウムの結晶を使ったものに分かれます。エプソムソルトには塩分はありませんが、どちらも昔から愛用されてきた入浴剤成分です。ナチュラルにこだわるなら天然塩を、マグネシウム成分を重視するならばエプソムソルトを選んでみるのもいいかもしれません。

暑い日にはシャワーだけで済ませることも多いかと思います。しかしちょっとした不調は入浴が解消してくれることも多いものですから、入浴剤で気分を上げてお風呂に入っていきましょう。

アーカイブ

ページ上部へ戻る