Writingsコラム

社会人にとっての勉強(2)

社会人に有用な勉強とは、机に向かうことだけではありません。世の中を見て知る、ということも非常に重要です。
実際に自ら出向いてみて、対象に触れ、赴くままに感じること。何かに興味がわいてきたら、掘り下げて調べてみる。好奇心や興味が向くままに行動する内に感性が育まれてきます。それを繰り返していると、自ずと良い考察に繋がるのです。

仕事で未知の案件に携わることになった際には、上記のようなプロセスが実を結ぶことがあります。自分がもともと興味をもっていることや日常的に気楽に行えることと、その案件の本質に関わることを無理せずにリンクさせてみるのです。
例えば、当社は過去に「フリーズドライ」の新商品を開発できる人材募集の案件を手がけたことがありました。当初、その案件を担当した当社のエージェントは、フリーズドライについての知識をほとんどもっていませんでした。「フリーズドライ?例えばなんでしょう?」という状態でした。
そこでまずは、実際にフリーズドライの商品を見て知ること、そこから着手しました。仕事の帰りにいつものように立ち寄ったスーパーで、フリーズドライの商品を探してみたところ、商品数や種類の多彩さに驚いたといいます。そのとき得た感触を手がかりに、フリーズドライについて調査し、独自の見解を見出した上で適した人材のスカウトを開始したのです。結果、当社がご紹介した人材は見事に求人企業に転職しました。
何事にも共通していますが、未知のことに取り組む際はまず動いてみることです。目で見て、耳で聞き、手で触って感じることが肝要です。ビジネス書の読破も有効ですが、童心に返ったようなシンプルな取り組みが、仕事に直接的に役立つことも多いものです。

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