Writingsコラム

社会人にとっての勉強(1)

「学生時代にもっと勉強しておけば良かった」や、「大学の講義内容は社会に出ると役に立たない」など、そういったことをしばしば耳にします。
また、昨年、文科省による、国立大の教員養成系学部と人文社会科学系学部の廃止や、社会的要請の高い分野への転換に積極的に取り組むよう求めた通知が物議をかもしました。

文科省の通知の真意や是非はともかく、「社会的要請の高い分野」に貢献できる人材の能力というのは、企業にとって即戦力となる能力と言い換えることができそうです。
さて、その即戦力を身につけるための勉強というのは、高校や大学で終わるものではありません。上記のように、社会に出てから勉強の必要性を痛感することも多々あります。そこで重要になるのが、勉強の目的や勉強の方法です。
社会人に有用な勉強というのは、なにも資格やMBAの取得といったものだけではありません。なんとなく不安だからと漠然とした目的でそういった勉強に取り組んでも、徒労に終わってしまうことがあります。
要は、なんのために勉強するのかを明確にしてから取り組まなければ身にならないのです。社会人は時間が限られていますから、勉強の目的を明確にした上で、効率的でかつ自分に合った勉強方法を検討し、テキストや文献、あるいは講座等を吟味することも大事になってきます。
勉強する目的の明確化、勉強方法の選択、そういった実際に勉強する前の段階で大きな差が生じるのが社会人にとっての勉強なのです。(次回につづく)

アーカイブ

ページ上部へ戻る