Writingsコラム

望ましい働き方とは

働くうえでのモチベーションや目的とはなんでしょう。お金であったり、やりがいや達成感であったり、他者からの承認であったり、人それぞれだと思います。
先日、非常にユニークな製品を開発し、創業して間もないながらも高い評価を得ている会社の方が次のようなことをおっしゃっていました。
「卓越した能力や技術があったとしても、目的意識が乏しければ、独立・起業には向いていないのです」。

その会社はシェアオフィスを拠点とされているのですが、優れた能力や技術を持っていても、自分が何をしたいのかが分からないまま起業し、事業が上手く行かなくなるケースを多く目にするとのことでした。つまり、自身の能力や技術を何のために用いるのか、会社経営のその先でどんな景色が見たいのかといった、働く目的を思い描けないなら独立しても続かないということでしょう。
その方は、「起業の失敗を目の当たりにすると、危機感を新たにし、さらに一生懸命仕事に励もうという気持ちになるのです」ともおっしゃっていました。
独立・起業と、会社員としての働き方、そのどちらが良いのかという話しではありません。人には得手不得手があり、能力や技術はもちろん、目的意識がどこに向いているのかでその人に合った働き方は変わってきます。自身が望んでいる生き方や働き方はどういうものなのか、会社員としてキャリアアップを目指すのが良いのか、それとも独立してフリーランスが良いのか、会社を起こして人を雇い入れて事業を運営するのが良いのか、そこに答えはありません。
当社が取り扱う求人案件は、求人企業による中途採用が前提のものが大半です。当社は、転職希望者ご自身が能力や経験を棚卸しし、自らが望む生き方や働き方を再認識することをサポートしています。
能力や経験の棚卸し作業は転職活動に必須ですが、転職を希望している会社員に限らず、独立・起業を目指す方や、すでに経営されている方にとっても、働き続けていく上で非常に重要なことです。棚卸しを通じて、自身の働く目的に改めて気づくことができるからです。
転職と独立・起業は正反対の選択なように捉えられがちですが、どちらにせよ、自身が選んだ働き方を通じて、より活き活きと日々過ごしていけることが大事なのです。

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