Writingsコラム

ブランディングの請負人に必要な姿勢(1)

ブランディングの重要性が唱えられるようになって久しいです。また、日本企業はブランディングが苦手だということもよく耳にします。
企業そのもののブランディングは、二つに大別できます。
一つ目は、既に確立しているブランドをより高めるために、効果的な施策を実行すること。もう一つは、ブランドをこれから確立するための施策をゼロベースで検討し、実行することです。

双方とも、消費者や顧客がそのブランドを想起してくれる確率をより高めるための取り組みです。
消費者や顧客が思い浮かべる特定企業のブランドイメージは、その企業とのありとあらゆる接点から形成されます。そのため、企業そのものをブランディングしてイメージアップを図るには、全社的な取り組みが必要です。
ある部門やある製品・サービスだけが独自にブランディングに取り組んでも、企業そのもののブランディングには繋がらないことがあります。
もちろん商品が企業のブランドイメージを引き上げた例もありますが、逆にかえって混乱を与えてしまうケースもあります。「あの会社は何屋なのかいまいち分からないから、買うのはやめよう」と消費者に思わせてしまうこともあり得るのです。(次回につづく)

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