Writingsコラム

転職活動のポイント(2)

転職を考えていない場合、自分の志向性について思いを巡らせ、今後のキャリアプランを検討する機会は意外と少ないものです。毎日慌ただしくて余裕がないという状態なら、立ち止まって考えることは尚更し難いかもしれません。

しかし、週に1時間でも30分でもキャリアについての内省の時間を持つことは、世の中の移り変わりが早い昨今では重要です。当社が転職希望者の方との面談の際、ご自身で考えていただくことに重きを置いて多くの質問をするのはそのためです。

前述のように、当社での面談では、志向性について自己認識を持っていただくことに留意しています。そして、質疑応答を重ねながら、求人企業の立場を念頭に、転職希望者がどのような話し方をすれば良いか、限られた面接時間で相互理解を深めるためにはどう説明すれば良いか、強みや特徴を理解してもらうために、伝えるべきことを正確に伝えるためのポイントなど、経歴書やポートフォリオのブラッシュアップにもお力添えしています。

面接までに経歴書やポートフォリオを整理し、それをどう伝えるのか事前によく検討し、過不足なく準備しておくことが非常に重要です。「求人企業にとって知りたいことは何か?」「何を求めて中途採用したいのか?」といった想定のもと、ニーズに応えられる能力や経験を有している、あるいはポテンシャルがあることを的確に伝えるための準備が欠かせません。

ただし、当社は「こうすれば上手くいく」「こういうことはしない方が良い」「この発言は忘れずに」といった模範解答のようなアドバイスをすることはありません。人と人に相性や調度良いタイミングがあるように、転職希望者と求人企業にもやはり相性があり、もしある会社とは上手くいかなかったとしても、それはそれで残念ではありますが、別の良い出会いの機会はあるものです。自身の志向性についてしっかりとした認識を持ち、面接に向けて着実に準備しているという手応えがあれば、一喜一憂せずに転職活動を進められます。(次回につづく)

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