当社は日々、転職を希望している方々からお問い合わせをいただいております。ご登録に際して当社にお越しいただき、前職までのお話しと今後のご希望についてじっくりとお聞きしています。

面談は次のような流れで進めています。
(1) キャリアシートをもとに、基本的な情報を確認いたします。
(2) アウトラインを明確化するため、履歴書や職務経歴書に沿って学校の卒業から現職までの経緯についてお聞きします。転職したい理由や条件、ある求人企業のポジションに興味を持たれている場合は、志望動機もお話しいただきます。
(3) ポートフォリオをご持参いただいた場合は、これまで手がけた仕事の詳細についてもお聞きします。
(4) 求人案件をご紹介します。

当社の面談の特徴は、様々な質問をすることです。例えば、キャリアシートで基本的な情報を確認し、「次の仕事を選ぶ上で、大切にしたいことを３つ教えていただけますか？」という質問をしています。この質問へのお答えは様々です。また、聞くタイミングやそれまでの会話の流れによっても変わってきます。

「ある程度、自由にアイディアや発想を活かせること」「信頼関係のある職場で気持ち良く働けること」「興味関心を持ち、高いモチベーションで仕事できること」「給料や待遇が良いこと」等々、本当に様々です。

この質問で重要な点は、自ら考えてもらうことにあります。実際の面接を想定したシミュレーションや模擬的な問答としてというよりも、ご自身の志向性について考えを深めていただき、自己認識を持ってもらうことを目的としています。

質問を重ねていくと、転職希望者のみなさまの頭の中ではアウトライン、つまり、ご自身の経歴や転職にあたっての様々な項目が整理された状態になってきます。当社ではみなさまが志向性について認識できるよう的確に質問しながら面談を進めることに留意し、終盤に上記のようにお尋ねしています。

「自分にとって、次の職場で大切にしたいことや実現したいことは何だろうか」「転職後にやってみたいことは何か」「これまでの経験や能力を活かし、どのような貢献ができるだろうか」。転職活動を進めるにあたり、そのような自問自答を続け、次のステージを意識して志向性や志望動機を深掘りしていくことが大切なのです。
（次回につづく）