Writingsコラム

制汗剤を効果的に使おう

寒い冬でも暑い部屋にいたり運動をすれば汗は出るものですが、夏の暑さでかく汗はまた別物。汗の臭いやベタベタする皮膚への対策として制汗剤を利用する人も多いと思います。たくさん種類があり、使用している成分もまた違っている制汗剤にについて、分類と簡単な解説をしてみます。

まず形状ですが、シュッと噴き出るスプレータイプをはじめ、肌に直接塗り込むハードタイプのスティック、塗り込むのは同じですが液状で塗り口にボールがついているロールオン、チューブなどから出して指で塗るクリーム、汗を拭き取るシートタイプなど、ドラッグストアにはたくさん並んでいます。

制汗剤には、汗をゲル化することで抑えるクロドヒドロキシアルミニウム、汗腺に対して収斂(しゅうれん)効果があるフェノールスルフォン酸亜鉛、同じく汗腺を収縮させるミョウバンなどが使われています。汗が原因で細菌が繁殖してしまうのを防ぐのは銀イオン。臭い対策としては酸化亜鉛を使うことが多いようです。嫌な汗の匂いは、いい香りを付けるマスキング効果で錯覚させることができるので、各種香料が配合されているものがあります。

そこで注意してほしいのが、使用することで皮膚に黒ずみやかぶれなどの症状が起こった時です。すぐに使用を中止して皮膚科へ行ってください。多量の汗に悩んでいる場合は、皮膚科医が処方する多汗症治療薬を使用することで症状が改善する場合もありますから、深刻な場合はぜひ相談を。

制汗剤を使うときは、まず汗を拭き取りましょう。シャワー後の使用が最も適しているのですが、できない場合は濡れタオルや汗拭きシートで皮膚を清潔にしてから。使用する部位は、脇の下と足くらいにとどめておくのが無難です。全身にしっかり使いすぎると熱が体にこもったままになり、体温調節ができなくなってしまいます。

手軽に使えるのはスプレーですが、制汗作用は弱めです。しっかり塗ることができるのはクリーム。しっかりタイプが好みで、持ち運びしたい場合はスティックを。クリームとスティックは毛が生えている部分にもきちんと塗ることができます。ロールオンタイプは、使用感が軽く白くなりにくいものが多いので、外出先で使う時に便利ですが、ムダ毛があると塗りにくいので、脱毛処理をする習慣のある方向きかもしれません。

汗をかいた後に感じる不快感は、できるだけ軽減したいものです。自分に合った制汗剤を使って、蒸し暑い夏を快適に過ごしてください。

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