Writingsコラム

採用活動におけるブランディングの重要性(1)

当社の専門領域は、デザイン、マーケティング、そして、ブランディングです。ブランドの概念とブランディングの方法論は、デザインやマーケティングとは密接不可分の関係にあり、近年ますます、企業単位、事業部単位、部署・部門単位、製品・サービス単位でブランディング施策の重要性が高まっています。

当社では、企業の競争力強化、新規ブランド開発、既存ブランドのリブランディング、優れた人材の育成やチームビルディング、社内外でのコミュニケーションの最適化、新卒・中途採用のテコ入れなどを目的とした教育研修サービスをご提供しており、これまで様々な効果を実感していただいております。サービス内容については以前のコラムをご覧ください。

さて、ブランディングはブランド価値の維持強化、あるいは再構築を通じて、売上利益の改善を目指す取り組みですが、そのための戦略の策定から実行に至るまで、終始一貫して留意すべき重要な概念として「ブランド連想」があります。

ブランド論の大家、デービッド・アーカー教授によると、ブランディングの第一の目標は、「ブランド・エクイティ(ブランドが有する資産的な価値)を築き、それを高め、また活用すること」にあり、その主な側面として、ブランド認知、ブランド連想、顧客基盤からのロイヤルティが挙げられています。そして、ブランド連想とは「消費者・顧客にそのブランドを連想させるもの、すべて」であり、顧客とのコミュニケーション、購買の意思決定、使用経験、ブランド・ロイヤルティの基盤になり得ると論じられています。

なぜブランド連想が重要なのでしょうか。それは、ブランドを資産としてマネジメントするということは、(1) 当該ブランドにどのような連想を持たせるのかを検討し、(2) その連想を強化するような計画を練り、(3) 最適なコミュニケーションを通じて消費者・顧客をブランドにしっかりと結びつける、その一連の取り組みだからです。

また、近年のブランド論や消費者行動論、購買行動に関するニューロマーケティングや行動経済学等の研究により、消費者・顧客は購買に際し、従来の経済学が前提としているように「いつでも経済的合理性に徹する(ホモ・エコノミクス)」のではなく、実際のところ、なかば無意識的に購買の候補となる製品・サービスのブランド連想を想起していることが裏付けられてきました。(次回につづく)

参考文献:デービッド・アーカー著『ブランド論』ダイヤモンド社

ページ上部へ戻る