Writingsコラム

マインドマップで思考を整理

「考えがまとまらない!」と、悩んだときはマインドマップを書いてみてはいかがでしょうか。思考を整理する方法の一つで、脳の活性化や記憶力強化につながると言われています。新しい発想も出やすくなるというマインドマップについて、概要をご紹介いたします。

考案者は、英国人の学術ジャーナリスト、トニー・ブザン。彼が大学時代に出会った教授の記憶術を参考に考案し、1970年代にBBCの教育番組で紹介したことで世界中に広まりました。ブザンはマインドマップに関する著作の他に、教育関連事業、コンサルタント、五輪ボートチームのメンタルコーチとなって金メダルに導くなど、多彩な活躍をしています。

マインドマップはとても簡単に書くことができます。横長の紙の中央にテーマを書き、そこから枝のように関連する連想をつなげていきます。人間の思考は直線的ではなく、放射状に広がっていくものです。木の枝のように放射状に広がっていくマインドマップは、まさに思考の地図ということになります。罫線のある紙は、思考を型にはめてしまう恐れがあるので、無地の紙を使うことをお勧めします。

書くという動作が苦手な人は、アプリを使ってみてもいいでしょう。たくさんの種類がありますから、自分に合ったものを選択してみてください。手書き、入力、いずれの手法を取るにしても、色分けすると見やすくなり、考えがより整理されていくと思います。色を塗るという作業は気分転換にもなります。得意な方は、イラストなどを入れてみてもいいでしょう。

言葉は、長々と書くのではなく、短くしたほうがいいようです。文章を考えるよりもキーワードを書き留めていったほうが、手早く作成できます。マインドマップは思考の速さと同じように、ランダムに、手早く作成していくことが大切です。後で見直すときにも理解しやすいので、ぜひ簡潔に。

書き終わったら、全体を俯瞰して見直してみましょう。これで自分の思考の癖などがわかりますし、無意識に使った色から感情の浮き沈みを読み取ることもできます。大切なところにはマークをつけたり、枠で囲ったりしてみてください。このような作業をすれば、まとまりのなかった思考も整理され、構造化されます。

複雑な課題も、マインドマップを作って可視化すれば、どこに問題点があり、どう行動すればいいのか把握できます。考え事に行き詰まったら、マインドマップを試してみてはいかがでしょうか?

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