Writingsコラム

ワーク・シフトの可能性(2)

リンダ・グラットン著『ワーク・シフト』では、(1) 知的資本(知識と知的思考力)、(2) 人間関係資本(人的ネットワーク)、(3) 情緒的資本が、今後の働き方において重要であると論じられています。そして、キーワードとして「連続スペシャリスト」、「恊働に基づくイノベーション」、「情熱を傾けられる経験」が挙げられています。

上記の詳しい説明は省きますが、「個人としてどうすればサバイブできるのか」という視点に立つと、(1) 知的資本に関しては、以前のコラムでも触れましたが、世の中の変化を見据え、経験を積みながら能力を高めていくしかありません。その結果、「連続スペシャリスト」としてのキャリア形成が体現できるかもしれません。

(2) 人間関係資本と(3) 情緒的資本に関しては、それこそ個人の働き方と密接です。今後はますます、一つの会社の枠を超え、プロジェクトごとに最適なチームが組まれて企業や個人が連携し協働するケースが増えると考えられます。
そんな中、雇用形態にとらわれず、二足や三足のわらじで働くことを志向する人も増え、その場合、(2)と(3)は必須と言えるでしょう。他者との恊働の本質が従来の会社組織への帰属ではなく、問題解決というミッションや目的意識の共有になるからです。

上記三つの資本を強化することで、より多くの金銭的報酬や非金銭的報酬(やりがいや生きがい)、新たな技術や能力を磨く機会、会社組織以外の場やコミュニティでの経験を通じた達成感など、個人的なモチベーションを追求することが可能になるでしょう。ただし、働き方に正解はなく、どんな選択をするのも個人次第です。働くのは何のためなのか、望ましい働き方とはどんなものか。常日頃から自らの働き方に意識的になり、起こり得る変化を見越して備えることが、個人がサバイブするために必要な姿勢です。

転職は変化に対応するための一つの方法です。働き方を主体的に構築していくには変化をプラスの方向に持っていくための施策がいります。能力を活かし、自らの仕事を作っていきたい。そのような考えをお持ちの方は、ぜひ当社のエージェントにキャリアプランをお聞かせください。

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