Writingsコラム

将来性の予測(2)

転職活動では、応募を検討している企業の産業分野や当該業界について、将来性を予測することが欠かせません。

さらに、その企業の経営者の考えや事業計画を理解し、各事業の現状と将来性はいかほどなのか、経営の観点から分析的に捉えてみることも大切です。そのためには、日頃から様々な会社の事業や製品・サービスに触れた際に「これはなぜだろう、どうしてだろう」と考える習慣があると良いです。

例えば、ファミレスやスーパー、ファーストフードの24時間営業が今後徐々に減る方向にあるのはなぜなのでしょうか。一方、24時間営業を続け、イートインの併設が増えているコンビニに求められる役割や目指している方向性はどういうものなのでしょう。

生活インフラと呼ばれることもあるコンビニにとって、ATMや複合機、公的な証明書の交付サービス等はどういう位置づけでしょうか。雑誌不況と言われていますが、書籍コーナーはこれまで通り道路に面した場所がふさわしいのでしょうか。

また、郊外の団地に店舗を設けることが進められているとのニュースがある一方で、今後は生鮮品の宅配サービスへの需要も増えることが予想されます。それらも含め、手掛けるサービスはどのような収益構造で成り立つのでしょう。

以上はコンビニの例でしたが、普段何気なく触れている製品やサービスについても、提供する側と利用する側、いつもその両方の観点で現状と将来を予測していると分析的な視点が養われ、転職活動時にも活きてきます。
(次回につづく)

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