Writingsコラム

リーダーの役割(2)

リーダーの役割は戦略面と組織面とに大別でき、戦略面においては「消費者・顧客の観察と理解」が欠かせず、組織面においては「部下・チームメンバーの観察と理解」が不可欠です。

つまり、リーダーはチームを率いる上で、消費者・顧客と、部下・チームメンバーの双方を日常的に観察し、各々の志向性に適うようなプロジェクト運営(あるいは企業経営、部署のマネジメントなど)を行う必要があります。

お客様はどこの誰で何を望んでいるのか、また、自分のチームメンバーのパフォーマンスと心身のコンディションはどうか、というように双方の現状と課題を把握していなければなりません。前者は戦略面の役割の前提であり、後者は組織面の役割の前提といえるでしょう。

お客様をよく観て、どんな気持ちなのか考えることの重要性については、これまでも当コラムで度々触れておりますが、消費者・顧客が抱えている課題に対する深い洞察は戦略実行において欠かせません。

リーダーはチームの目的を定め、戦略上の意思決定を行なう立場です。よって、リーダー自身が常日頃から「お客様の抱えている課題は何か」「いかに自社の製品・サービスがその解決に寄与できるのか」を考え、然るべきタイミングで提案できるよう備えていなければならないでしょう。

そして、お客様の課題解決や様々な要望に応えるためには、チームが機能的に運営されている必要があります。そのため、部下をよく観ることも重要です。

チームのベストな状態を把握し、「どうすれば全体のパフォーマンスを維持向上させられるのか」を考えながら、個々のメンバーに期待していることを具体的に伝え、ときに叱咤激励しながら目指す方向に導かなければなりません。(次回につづく)

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