Writingsコラム

押印作業への多様なアプローチ

事務仕事の中で、面倒であり、なくしたい作業の代表格が押印かもしれません。

全般的にペーパーレス化が進んでいるものの、稟議書や決済書類や契約書、押印が必要なシーンは、まだまだ多く見受けられます。

そんな中、デンソーウェーブや日立キャピタル、日立システムズの3社が「COBOTTA(コボッタ)」という自動ハンコ押しロボットを開発し、2020年3月末より必要な企業に向けてリースされる予定だといいます。これは、自ら書類をめくり、複数のハンコを持ち替えて押すことができる機械だとか。

「そもそも押印作業自体をなくすべきなのでは?」という意見もありますが、全廃までには時間がかかることが予想されるため、その中継ぎとして、現状の事務作業軽減のために開発されたようです。

以前より、ハンコを押す機械はありました。パンフレットに支店印を押したり、賞状に印影を押す作業を代行させたりと、単純作業の代行です。金額面などで印刷では対応しきれないなど、導入の理由はさまざま。特定の分野ではあるものの、一定の需要が見込まれています。

ハンコを押すという作業一つをとっても、長い間、採用されてきた手段に対して、改革や妥協など、実にさまざまな考え方が見え隠れしています。

現状では、印鑑は本人が承認したという証明で、特に契約には欠かせません。法律上も必要とされています。けれども、ある銀行では新規口座作成に印鑑が不要になるなど、事態はゆっくりですが変化しているようです。

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