Writingsコラム

溜めこまない!デトックス

暑すぎた夏も終わり、涼しくなった秋。ようやく過ごしやすい季節になったはずなのに、疲労感が溜まって気力が湧かないことはありませんか。気分良く動くことができるようになるために、溜まった疲れは外に出す、デトックスを積極的に行ってみましょう。

デトックスとは、英語のdetoxification(解毒)の短縮系で、体の中の毒素を排出することです。代表的な毒素といえば食物から栄養を吸収した後の排泄物。他に、体内に溜まって害をなす水銀や鉛、侵入してきたタバコの煙やカビなどが挙げられます。少量であれば肝臓や腎臓、腸などが排出してくれますが、アルコールやストレスはこれら内臓の機能を低下させてしまいます。まずはバランスの良い食事や適度な運動で、排出機能を妨げないことがデトックスへの第一歩となります。

部屋の中と同じように、無駄なものが多くなると掃除が億劫になり、溜め込みがちになってしまいます。捨てるべきものを捨てるため、食物を体内に取り入れることを一時的に休んで、排出を促すのがファスティング(fasting断食)です。リゾート地での合宿やホテルの宿泊プランなどに、医師が監修した2〜3日のファスティングメニューがあるので、関心があれば利用してみてはいかがでしょうか。日常的な習慣として「食べない時間を作る」という方法もあります。12〜16時間、水以外のものを摂取しないで消化を促すというやり方ですが、この手法も食事量と運動量のバランスを考えなければなりませんから、性格や習慣に応じた選択が必要です。

運動することで代謝を促し、排出力を高めるという方法もあります。ヨガやピラティスなど軽い運動をすると、体内の循環が良くなり、排出物を溜め込まない体に切り替えることができます。特にインナーマッスルを鍛えると腸の働きをサポートしてくれますから、溜め込みにくい体質になります。サウナやマッサージなどで体に軽い刺激を与えると「スッキリ」するのも、代謝を阻害していたストレスを解消したから生じる感覚ですし、体温が上がるため、血液の循環もよくなります。

情報が過剰に流入してくると、脳もストレスを感じます。動画視聴やSNSなど、デジタル情報を過剰に吸収し続けるのも考えものです。スマホやPCに触らない時間を作るデジタルデトックスは、触れている時間が長い人ほど厳しいものとなりますが、緊急時以外には設定した時間にならないと開かないタイムロッキングコンテナなども出ていますから、利用してみてはどうでしょうか。食事やお風呂など、何かをしながらの「ながらスマホ」を止めてみるだけでも効果あるようですから、習慣として取り入れるのもお勧めです。

私たちは、たくさんの魅力的なモノに囲まれて生活しています。ただ、摂取しすぎると、備わっている処理能力を超える場合があります。処理しきれなかったモノは、心や体を蝕む場合があるので、一度立ち止まって、自分に向いた方法でデトックスしてみませんか。

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