Writingsコラム

働き方の現状(1)

「働き方改革」という言葉をよく目にするようになりました。

個々の企業の取り組みだけでなく、国の政策や税制面からも、少子高齢化に伴う労働力不足を解消し、国際的に低いと言われている労働生産性の改善を後押ししなければならないという議論が活発です。

その背景には、ビジネスのサイクルが短くなっていく中で、複雑に絡み合う外部環境の変化を見越して国際競争力を高めなければ、日本の産業は衰退の一途をたどってしまうのではないかという危機感や焦燥感があります。

例えば、現在、有望視されている分野(IOT、自動運転、フィンテック、シェアリングエコノミーのサービス等)は業種横断的であり、市場構造を一変させるゲームチェンジも起こり得ます。各国の企業が新旧入り乱れ、それらの分野で先行するためにしのぎを削っているのが現状です。

他社に先んずるためには、どんな分野であってもクリエーション(創造性)とイノベーション(革新性)が欠かせません。働き方改革が急務であると言われている所以は、その両方が発揮されることが新たなビジネスのカギとなるからです。

つまり、ビジネスの種(シーズ)に基づく新たな製品やサービスのアイディアを検討し、実行しなければなりません。そのような従来とは異なる挑戦には創造性や革新性が求められ、それはこれまでと同じ働き方ではなし得ないので人的資源を有効活用しなければならない、ということなのです。

さて、「働き方を変えて、生産性を上げなければ」とさかんに言われている状況下で、個人として気になるのは、「では、日々何を考え、どう行動すれば良いのか。変化に適応し、生き残るには一体どうすべきか」です。(次回につづく)

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