Writingsコラム

キャリアの虹を描く(3)

キャリア・コンサルティングの理論的な文脈では、キャリアの定義として「自分が何をするか、自分をどう見るかを結びつける現象的、行動的概念。社会的環境、将来計画、能力や特性などとの関連で、自己をどう見るかを規定する」があり、自分自身を変えていく、成長の歴史を作っていくというような自発的で前向きなニュアンスが読み取れます。

現在、働き方改革が叫ばれていますが、企業によって捉え方も取り組みも様々で、従来の働き方と本質的にはあまり変わっていない企業もあれば、経営戦略上の重要な施策として抜本的にテコ入れしようとしている企業もあるようです。いまは働き方を巡る過渡期であり、今後、企業ごとに成否が明らかになるのでしょう。

企業が組織として働き方の最適解を模索する一方、個人は自らのライフキャリアレインボーを検討し、志向性に適う、望ましい働き方が実現できる場を選ぶことが、主体的なビジネスパーソンの一つのモデルになりそうです。

以前のコラムでご紹介しましたが、ライフステージの変化に応じ、あるときは大企業で、またあるときは自宅に近い会社にて時短で、さらにはフリーランスの時期があるなど、その都度、能力をアップデートしながら働く場と雇用形態を柔軟に変える人も増えていくでしょう。

自分が志向する働き方、生き方はどのようなものか。その理想像やビジョンに基づき、キャリアの虹を描いていく。そのような人が活き活きと働ける社会になっていくものと思います。

今後も当社は、働き方改革に取り組む企業、そして、自らのキャリア形成に意識的な転職希望者の方々のお役に立てるよう、専心してまいります。

アーカイブ

ページ上部へ戻る