Writingsコラム

転職活動における「経験」の意味(1)

中途採用の求人は、当然ながら経験者が対象です。その「経験」には個人差があり、求人企業にとっては、その人材が仕事を通じて何をしてきたのかが本質的に重要です。

求人企業としては、募集しているポジションの要件に適い、かつ、社内の人材以上にそのポジションにふさわしい経験と能力を有している方でなければ、中途で採用する意味がありません。

そこで今回は、転職活動における「経験」について掘り下げてみます。

当社では日々、多くの転職希望者の方々と面談しておりますが、新卒の際には内定を得られなかった企業の求人案件をご紹介するケースがあります。

その企業への入社をどうしても諦めきれないとおっしゃるので勧めるというわけではなく、その方の転職市場における価値と企業の求人ニーズとを踏まえて案件をご紹介したところ、「実は新卒のときにその会社には落ちて…」とお聞きするケースがしばしばあるのです。そこでその企業への応募を戸惑われる方もいらっしゃいます。

新卒採用は企業にとってリスクが高く、ポテンシャルに賭ける側面があります。社会人経験のない若者の採用にはどうしても限界があり、将来的に活躍できる資質を持ち、能力を伸ばしていけるかどうかを学生の段階で見極めることは容易ではありません。労働力人口の減少に伴い、新卒採用の難易度は高まるばかりです。(次回につづく)

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