Writingsコラム

シュクメルリからジョージアを想う

飲食チェーン松屋の店舗&期間限定メニューで、昨年話題になったのがジョージア料理シュクメルリ。ニンニクとチーズがたっぷり入ったホワイトシチューです。ジョージア大使館のスタッフの方々が絶賛ツイートした、レベルの高い味は大反響。販売期間を過ぎたものの、食べたいというリクエストに応え、2020年1月中旬から全店で販売を決定しているとか。

相撲フアンにとっては栃ノ心の出身地として認識されてはいるものの、ジョージアという国について、何かしら思い浮かべる事柄がある日本人はさほど多くないでしょう。国名がグルジアからジョージアという読み方に変わったのはつい最近のこと。これは他称で、グルジアがロシア読み、ジョージアが英語読み。本当の国名はサカルトヴェロと言います。日本が海外でジャパンと呼ばれるのと同じパターンですね。

ジョージアはロシアとトルコに国境を接する黒海沿いの国。面積は日本の5分の1。人口は430万人(※1)。ヨーグルトやチーズなどの乳製品、ワインやハチミツ、柑橘類など農業生産・加工も盛んです。

特にワインは8,000年前から作られており、ブドウの皮を分離しないでカメに入れて作る伝統的手法で醸造されています。

旧ソ連の一員であった関係上、経済は長らくロシアに依存していましたが、2013年ギオルギ・マルグヴェラシヴィリが大統領になってから憲法改正で首相の権限を強化し、経済改革が進んでいます。

世界銀行が発表しているビジネス環境ランキング(※2)ではジョージアは7位。残念なことに日本は29位ですが、ジョージアの人々は日本に関心が高いという話です。私たちもシュクメルリを機に、もっとこの国のことを知ってみたいものです。

※1 ジョージア政府観光局サイトに拠る。

※2 世界銀行・IFCの「Ease of doing business index」による190国内でのランキング2020年版。

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