Writingsコラム

カニカマ世界一はどこ?

そのまま食べても、調理してもおいしいカニカマ。日本のスーパーの練り物の売り場にはスティック状やフレーク状、本物に近いものなど、多種多様なカニカマが並んでいます。商品を選択し尽くすコンビニでも常に2〜3種類は置かれています。

カニカマを作ったのは石川県能登の食品加工会社スギヨ。1972年、カニ風味カマボコ「かにあし」として発売。以降、50年ほどの年月を経た今、カニカマは世界中で愛される食品になりました。

現在のカニカマ消費量1位はフランス。2位はスペインと、ヨーロッパ勢の消費に勢いがあります。ヨーロッパではSURIMIと呼ばれることが多く、スケトウダラのすり身を蒸すという製造方法がヘルシー志向の人々に受けています。寿司の具材はもちろん、サンドイッチの具やアヒージョなどに使われることはもはや当たり前。本物のカニよりも愛されているのだとか。

生産量で世界1位はどこかといえば、バルト海に面するリトアニアです。スケトウダラは冷たい海で獲れるので、漁場が近くにあるリトアニアが地の利を活かし、大規模な生産体制を確立してヨーロッパ各国に供給しています。

さて、日本はカニカマの祖国であるのに、消費・生産で1位を獲得できていないじゃないかとがっかりされた方、ご安心ください。カニカマ製造機の輸出は世界でトップです。山口県の機械メーカー、ヤナギヤという会社がシェア70%を占め、日本国内はもちろん、世界各国に輸出しています。

カニカマは100gで90kcalと低カロリー。脂質が少なく、白身魚のすり身からできているのでタンパク源にもなります。あらゆる料理に使いやすい優秀食材ですし、世界中で愛されるのも当然ですね。

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