Writingsコラム

非常食の範囲をゆるめてみよう

日本は自然災害の多い国です。大きな地震や台風などが起こるたび、非常時の備えを見直してきたせいか、最近の非常食はとても進化しています。日本の食生活に寄り添った、今の非常食事情をちょっとのぞいてみましょう。

災害時に対して、インフラが普及するまでの4日分程度の食糧が必要だと言われています。電気や水道、ガスなどが寸断された状況下では、すぐに食べられるものが必要になります。水やお湯を注いだだけで食べられるアルファ米や缶詰のパン、レトルトのおかゆなどの主食に加え、好みのおかずを用意し、組み合わせていくのが一般的です。その際、温めなくても食べられるおでんやサバの缶詰などが便利。カレーやシチューなどでも、温めなくてもいいタイプが、普通にスーパーでも手に入るようになりました。

ストレスが高まると、甘いもので心を癒したくなります。好みのお菓子を買い置きするのも手ですが、登山やサイクリングなど、長時間スポーツをする方に人気のエネルギー補給食、食べきりサイズのようかんもオススメです。保存期間も5年と長く、持ち歩きもしやすいので、試してみてはいかがでしょうか。

水は大人の場合、飲料水として1日2リットル程度必要です。普段の暮らしでも使うものですから、まとめて買っておいて損はありません。このように、ある程度の量をストックしておいて、日常的に消費し補給していくという方式は、ローリングストック法といい、新型コロナ対策で買い物の頻度を減らさなくてはならない場合にも役に立ってくれます。

ちょっとした体調不良であったとしても、ある程度ストックがあれば、無理をして買い物に行かなくても済みます。胃腸に優しいおかゆや栄養ゼリーなどが備蓄してあると、ゆっくり体を休めることに専念できそうです。

消費期限が長い食品を備え、災害時に限らず日常的に食べていくことを、これからの生活に取り入れてはいかがでしょうか。味や種類など、バリエーション豊かになっていますから、いろいろと試してお気に入りを見つけていくのも楽しそうです。

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