Writingsコラム

ダメージを受けた夏髪のケア

紫外線によるダメージが周知徹底されるようになり、肌に日焼け止めを塗る人は多くなりましたが、髪に紫外線除けスプレーをかける人は、女性でもさほど多くありません。強い紫外線にさらされ続けた夏の終わりは、髪が受けたダメージに悩まされる人が増えます。パサつきが目立ってきた髪をケアする手軽な方法をいくつかご紹介します。

まず、残念な事実をお伝えしましょう。肌は28日ほどの周期で新陳代謝を繰り返し、再生していきますが、一度生えた髪は完全に回復することはありません。爪と同じで核のない細胞ですから、生まれ変わることができないのです。ですから抜本的な対策としては、髪の原料となるタンパク質を摂取して生産性を高めることなのですが、生産環境を整えることも重要です。

髪が生えてくる場所である頭皮。ここも紫外線の影響を受け、乾燥によるカサつきや、逆に過剰な皮脂の分泌による毛穴の詰まりなどでベタつきが起こります。まずはシャンプーで洗浄することが大事なのですが、ダメージを受けた頭皮を刺激することは厳禁。保湿成分の多いシャンプーで優しく泡洗いをしましょう。その際、プッシュすると泡で出てくるシャンプーボトルが便利です。

洗った後はきちんとドライヤーで乾かしましょう。濡れたままだと、髪表面のキューティクルが剥がれやすくなり、痛む原因になります。風量は強く、短時間で、生乾きで終わらせることのないよう、しっかり乾かしてください。

髪を乾かす前か後につけるトリートメント剤は、クリーム、オイル等、様々なものが出回っています。しかしトリートメント剤のつけすぎはよくありません。真珠の粒大のものを手のひらに広げ、中間から毛先に馴染ませる程度で大丈夫です。地肌につける必要はなく、傷んだ部分のメンテナンスという感覚でつけてください。こういったシャンプーをはじめとした髪のメンテナンス作業が損傷を改善することにつながるのです。

髪は月に1cmほど伸びて、4〜7年後に抜けると言われています。これから生えてくる髪のために十分に栄養を取り、今ある髪はできるだけ優しく扱ってあげたいものですね。

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