Writingsコラム

健康な歯のために定期検診を

忙しさを理由に、歯磨きをさぼっていたりしませんか? そんな油断は、先々の大きな後悔となるかもしれません。雑誌「プレジデント」は2020年5月15日号で「人生後悔ランキング」という特集を行なっていました。なんと1位は「歯の定期検診を受ければよかった」という結果に。運動、食事、頭髪ケアを抑えての1位です。

歯が痛くなってから歯医者に行く人が多いと思いますが、症状がひどいほど、通院回数とお金がかかります。なんといっても時間のロスが、忙しいビジネスパーソンにとって最大の損失です。どんな病気もそうですが、早期発見・早期治療が最も効率がいいのです。

虫歯は痛みを感じないうちに治療すれば、通院回数が少なくて済みます。また、30〜50代の日本人の8割がかかっている(※)と言われる歯周病は、歯を失う原因の1位。歯周病は自覚症状なしに進行していくため、気づいた時は悪化している場合がほとんどです。風邪と違って安静にしていると治るものでもなく、治療をしないと、骨まで達して歯が抜けてしまいます。

歯の定期検診は、こうした悲しい事態を防止するために必要なものです。歯のケアをないがしろにすると、人生の終盤で後悔することになるのはアンケート結果が示しています。

定期検診にかかる時間は、歯の状態によっても違いますが、だいたい30〜40分程度。問題がない場合は3〜6か月に1回という割合が多いようです。検診内容は、虫歯の有無と歯周病のための歯茎の状態チェック。ここで日常の歯磨きに問題がある部分があれば、効果的な方法を指導してくれます。日常の歯磨きでは除去できない歯石を取り、コーヒーや赤ワインなどで沈着してしまった色素をクリーニングしたら完了です。

虫歯や歯周病以外、歯科医に相談すべきことはたくさんあります。ストレスで歯を噛み締めることで発生する顎関節症や、物が飲み込みにくくなる嚥下障害など、口の中に関する不安を感じたら、ともかく歯科医院へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

※厚生労働省平成26年度調査より。

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