Writingsコラム

柔軟な思考でチャンスを引き寄せる

寒さに身を縮めていると体が硬くなりケガをしやすくなりますが、心も柔軟性がなくなると思わぬ事故を引き起こしかねません。思考に柔軟性がある人は、発想力が違います。では、ビジネスにおける柔軟性とは具体的にはどんなことでしょう?

一般的に「柔軟性がある」は、発想の幅が広く、臨機応変に対応できる能力のことを指します。反対に「柔軟性がない」は、変化を嫌い、前例や規則に囚われすぎて未来への発展性を感じられないという負のイメージがあります。

特にビジネスの場では臨機応変が重視されます。今までにない困難が生じたときに、一つの考え方にとらわれずに対応できることが求められます。柔軟性がある人は、いくつかの解決方法を発想し、対処します。そして、状況の変化に応じたスピード感で物事が処理できます。自分のプライドにとらわれず、他人の能力を見極めることができるため、人間関係の構築がうまく、失敗を恐れないという特性も持ち得ていることが多いようです。

けれども実際のところ、臨機応変な対応というものは困難を伴うものです。予算や人員配置、期間などが変化することを前提として用意するには、作業量もコストもかかります。しかし、これを乗り越えると大きな信頼感を得ることができるというメリットもありますから、頑張りどころではあります。

とはいえ臨機応変は、闇雲に状況を受け入れて対処することではありません。その場のノリで突き進む無計画なことでもありません。予想外のことが起きても、冷静に、異なった視点で、きちんとした計画を立てて対処することが本当の意味での臨機応変です。

柔軟性がある人は、問題が起こっても対応力があるために、仕事を任せられやすいものです。任せられた仕事はチャンスだと捉えたいものです。柔軟に思考し、挑戦していくことが、結果的にチャンスを引き寄せることになるのですから。

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