Writingsコラム

健康的に座る!

リモートワークで自宅作業をし続けた結果、腰痛になったという話をよく聞きます。オフィスでも座り心地の良い椅子、腰が痛くなる椅子など、合う、合わないは体格や体重の違いなどにより、人それぞれかとは思います。ですが、そもそも座っている姿勢が良くない場合があります。この先の健康のために、自分の座る姿勢について、少し振り返ってみましょう。

正しい座り方は、椅子に深く腰掛け、骨盤を立てるようにする。背もたれに強く寄りかかることなく、背筋や肩を丸めた猫背姿勢にならない。膝下は左右に広がらず、足裏がきちんと地面についていること。頭は天井から吊るされているように、背筋を真っ直ぐに。壁にぴったりと背をつけて立ったとき、尻の上に少し空間ができるくらいが「真っ直ぐ」の感覚です。

長時間同じ体勢で座っていると、脚はむくんできます。尻や太ももが自分の体重で圧迫され、下半身への血流が滞り、血流を回復させるふくらはぎの筋肉のポンプ機能が作用しなくなるからです。これを放っておくと、足の静脈に血栓ができるエコノミークラス症候群となってしまいます。

1時間に1回は立ち上がり、動き回る。座ったままできる足首回しや腿上げなどのストレッチをこまめに行う。膝裏や足裏をマッサージして血流を促す。これらの方法を取り入れることが必要ですが、なんといっても立ち上がって歩くことや、ストレッチが効果的です。

悪い座り姿勢は、自分の体に悪影響を与えます。肩や腰のコリを招くのはもちろん、猫背は内臓を圧迫し、特に鳩尾が圧迫されると交感神経が優位になりすぎるため、不眠になりやすくなります。肺にも空気が入りにくくなり、脳の働きが悪くなります。酸素不足は注意力の低下を招いてしまい、ミスへとつながっていくので要注意です。

正しい姿勢を保つよう、座り方や椅子や机の高さ、作業場所のレイアウトを工夫するなど、ちょっとした心掛けで不調を防ぐことができますから、ぜひ自分の座り姿勢を見直してみてください。座りっぱなしを避け、体を動かすのも忘れずに。

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