Writingsコラム

心を整えるジャーナリング

なんだか最近モヤモヤする、考えがまとまらない、漠然とした不安を感じる等々、心が揺れることは誰にでもあることです。そんな気持ちを整えるため、ジャーナリングという手法を試してみてはいかがでしょうか。

ジャーナリングは一定の時間内で、頭に浮かんだことを書き出していく行為です。内容はどんなものでもよく、抱えている悩み事、その日にあった事柄、これからの予定、あの時こうすればよかったと思っていることなど、心に引っかかっていることを紙に手書きで書いていきます。

時間は5〜15分程度。昼休みなど、ふとした隙間時間で構いません。きれいに理路整然と書く必要はなく、誤字脱字も気にしないで。気持ちのままに、考えをまとめることなく、思いつくままに書いてみてください。抱えている感情や、漠然とした思いを紙の上に書き出していきます。誰かに話しかけられたり、メールをチェックすることなどない、自分だけの集中した時間を持ちましょう。

日記とは違い、文章を考えたり、言葉を選んだりしないのがジャーナリングです。テーマもその時々で変えて構いません。内容の良し悪しをあらかじめ決めようとしないでください。感情を表現していくのが苦手ならば、事実だけを並べていってもいいでしょう。箇条書きや図を使ってみるなど、形式も自由に。

書き終わったら、書いたものを読み返します。この時、気づいたことを書き加えるのもいい方法ですが、重要なのは書き記したという事実です。これをある一定の間隔で読み返してみると、自分の思考の過程が可視化され、気持ちがはっきりと定まっていきます。こうしてジャーナリングを続けていると、自分の心の中にある欲求や願望、価値観などを客観的に捉えることができ、自分がどんな人間であるかを知ることができます。

定期的に集中する時間を作り、無心で紙に書くという作業は、気持ちを切り替えるスイッチとなってくれます。人によっては、ネガティブなことを書き出すことで、ポジティブな方向に心を切り替えることができるようです。

何かと心をざわつかせることが多い現代社会。紙とペン、ちょっとした時間さえあれば簡単にできるジャーナリングで、気持ちを整理してみましょう。

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