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ネバネバ食材で夏バテを追い払う!

連日の暑さや、強力な紫外線を浴びることで、普段元気な人でも徐々に消耗していきます。こうした「夏バテ」に効果的だと言われているのがオクラや長芋などのネバネバ食材です。ネバネバの何がどう効いてくるのか、ご紹介します。

夏は暑さや冷たいものの食べ過ぎなどで、胃腸が弱りがちです。荒れた胃の粘膜を保護してくれるネバネバは、ペクチンという水溶性食物繊維。同じくネバネバの元である糖タンパク質の一種であるムチンは、胃腸だけではなく、目や喉など、体の粘膜全てを保護してくれます。

弱った腸に足りない善玉菌を増やしてくれるのが、前述のペクチンと、コンブやワカメなどに含まれるぬるぬる成分であるアルギン酸です。これらの成分は血中コレステロール値を下げてくれる効果もあり、水分不足による脳梗塞へのリスクも下げてくれます。

野菜や海藻類に含まれるポリフェノールも同様に脳梗塞リスク軽減に役立ってくれます。それは暑さや紫外線などで増えた活性酸素が起こす血管へのダメージを修復する働きがあるからです。

昔から滋養があると言われている長芋には、ジアスターゼというデンプンを分解する成分が含まれています。同じく、消化に良いと言われている大根の2〜3倍は含まれているといいますから、効率よく摂取したいならば、大根よりも長芋でしょう。

さて、これらの栄養素を多く含むおすすめ食材が、夏が旬の野菜、オクラです。オクラには胃腸粘膜を保護するペクチンやムチンに加え、汗をかくことで失われるカリウムが豊富に含まれています。カリウムが失われると、だるさや筋肉の痙攣といった症状が出るので、汗っかきの人は、納豆やバナナや牛乳など、カリウムを多く含む食品を意識して摂りましょう。

茹でて細かく切ったオクラに、すりおろした山芋、メカブやモズク、そしてタンパク質豊富な納豆を合わせ混ぜ、ご飯にかけるネバネバ丼は、食欲のない時でもするりと食べられる栄養満点のメニューです。ただし、水溶性食物繊維ペクチンはお酢など、酸性の強いものをかけると分解してしまうといいますからご用心。

ネバネバ食材は安くて手に入りやすいものばかりです。夏の疲れを感じたら、ネバネバを意識してメニューを選んでみてはどうでしょう。

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