Writingsコラム

爪の健康のために

冷えや乾燥で爪が割れると、元通りになるまで痛い思いをします。いつもより短めに爪を切ったら、痛みが続いて気が散るなど、爪の状態の良し悪しは、案外気になるものです。そこで爪をいい状態に保つコツをいくつかご紹介します。

まず、爪の構造について。爪は、皮膚の表面がケラチンというタンパク質に変わったものです。上部爪甲、下部爪甲、爪甲下ケラチンの三層構造になっていて、いわゆる二枚爪は、爪切りや衝撃など、爪に圧力がかかったり、水分が不足することで、重なっていた層がはがれてしまった状態です。

爪の根元の白い部分は爪半月と言います。指先を使うことで爪の根元の甘皮がはがれていき、爪半月が出てきます。爪半月は、できたばかりだから白いので、爪が伸びるのが早ければ早いほど、白い部分が大きくなります。爪半月だけではなく、爪全体が白っぽかったり、紫がかっている人は注意が必要です。白くなっているだけではなく、爪に厚みが出てきて、濁りが出ているようだったら白癬菌に感染しているかもしれません。紫色の場合は、血行不良や冷えの症状を感じていないでしょうか。皮膚科や内科に相談してみた方がいいかもしれません。また、爪がそっている人は、貧血が疑われますので、検査をしてみた方がいいでしょう。

爪は指先を保護する役割を担っていますから、切り過ぎはよくありません。手も足も、指先から少しはみ出る程度の長さで四角い形に揃えると、巻き爪のリスクも減って安心です。手は特に消毒等で刺激を受けていますから、爪を切り過ぎると、指先の乾燥が進んで細菌に感染しやすくなってしまいます。短い爪が好きでも、切り過ぎにはご注意を。

爪も皮膚の一部ですから、乾燥には油分を補給してあげましょう。爪の根本や表面に塗るオイルなど、ドラッグストアでもたくさん売っていますので、爪が割れやすい方は参考にしてみてください。ハンドクリームを手に塗るときに、爪にも塗り込むことを習慣化してもいいかもしれません。縦線は乾燥が原因となることも多いものですから、油分で水分の蒸発を防いであげてください。

普段、あまり意識することなく行なっている爪切りですが、長年使っているならば切れ味を再確認してみましょう。切れ味が悪いと、爪を引っ張ってしまい、割れ爪の原因となってしまいます。よく切れる爪切りか、できればヤスリで削ることをお勧めします。金属製よりも紙製のエメリーボードが爪に優しいようです。

手の爪には視線が集まりがちです。きちんと手入れがなされた爪は、清潔感や信用度をアップしてくれますから、適切なケアをしていきましょう。

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