Writingsコラム

手軽にグリーンを育てる水耕栽培

植物が育っていく様子を眺めるのは面白いものです。その生命力に興味が湧き、育ててみたいと思ったら、水耕栽培がおすすめです。本格的な種まきのシーズンは春ですから、寒い冬の時期は、室内で手軽に植物を育ててみましょう。

最も簡単なのは、再生栽培(リボーンベジタブル)です。ニンジンや大根の葉の部分を水につけておくと、葉が生えてきます。ネギも水につけておくと葉が伸びてきます。ラーメンや豆腐など、ちょっとした彩り用に最適です。特に豆苗はパッケージに再生栽培が推奨され、2回くらいは収穫可能だと記載されています。とても簡単な上、確かな手応えを感じるので、豆苗の再生栽培はおすすめです。

種を蒔いて発芽させるのもさほど難しくはありません。かいわれ大根やブロッコリースプラウトは、収穫までの時間が短いので、早く収穫の喜びが味わえます。ご存じのようにスプラウト類は栄養価も高いので健康面にも貢献しそうです。もう少し育てたいならば、ラディッシュも初心者向きです。二十日大根(ハツカダイコン)という別名が示すように、成長するのが早い野菜ですから、あっという間に成長してくれます。

レタスや水菜、ほうれん草などの葉物野菜も大きく育てることを目的とせずに、ベビーリーフの状態で収穫してサラダにして食べるのもいいかもしれません。ある程度水耕栽培に慣れたら、成長を促す液体肥料を与えて大きくしてみるのも面白いでしょう。最初から頑張りすぎず、徐々に過程を増やしていった方が、上手に育てられるコツをつかみやすいかと思います。

バジルやイタリアンパセリなどハーブ類は、見た目がオシャレです。お気に入りの水耕栽培用の容器を探すことから始めて、インテリアを兼ねて育てるというのも一つの考え方です。買ったピザにフレッシュなバジルを乗せたり、アイスクリームに摘みたてのミントを添えてみたりすれば、豊かな気持ちになるに違いありません。

水耕栽培専用の容器もありますが、ペットボトルや牛乳パックを利用すると、とても手軽です。100円ショップのガーデングッズやキッチングッズのコーナーはかなり充実していますから、のぞいてみてください。水耕栽培は土を使わないため、部屋が汚れず、害虫が発生しにくいため殺虫剤を使わなくて済むのがメリットです。

種から育てる場合は、発芽までは暗い場所に置いておき、目が出てからは日当たりの良い場所に移動します。苗や再生栽培の場合は、初めから日光がよく当たる場所に置きましょう。水の取り替えは、冬は1〜3日に一度が目安です。夏は雑菌が繁殖しやすいので毎日取り替えましょう。

水耕栽培は、時期を問わず、思い立ったらすぐに始めることができます。難しいことは何もありません。育てる喜びを感じてみませんか。

アーカイブ

ページ上部へ戻る