Writingsコラム

日傘、使ってみよう!

紫外線(UV)量は5月ごろから真夏並みの強力なものとなっています。UV対策として日焼け止めを塗ることはもちろんですが、日傘を使う人も増えました。日傘の選び方や寿命など、知っておきたい情報をご紹介します。

まずは日傘の機能性を示す指標について。遮光率という、光を遮断する効果の高さが数値になっています。1級遮光が遮光率99.99%以上。2級が99.80以上。最近の傾向では、1級遮光という表記よりも「100%遮光」や「完全遮光」の方が好まれているようです。しかしこれは日傘に使用されている生地の性能で、刺繍や縫い目が入ると100%とは言えないというのが本当のところです。紫外線をしっかり防ぎたい場合は、刺繍が入らないデザインを選ぶ方がいいでしょう。

JIS規格では、紫外線遮蔽率と遮熱効果についての基準試験が設けられています。遮光に関しては数値で表示することができますが、遮熱はわかりやすい数値で示すことが難しくなっています。しかし基準試験は非常に厳しいものなので、JIS規格をクリアした遮熱日傘であれば、断熱効果がとても高いということが言えます。

日傘の内側か外側に紫外線吸収剤をコーティングしてあるタイプもあります。コーティングをした日傘は比較的お手頃価格で手に入りますから、日傘デビューには最適かもしれません。ちなみに紫外線吸収剤の寿命は2〜3年。生地表面に塗っても、内部に混ぜても大体同じです。日傘だけではなく、サングラスや帽子も同様なので、UVカット加工されたものは3年を目安に買い替えた方がいいでしょう。

色は黒の方が紫外線を吸収してくれますが、内側に熱がこもりやすいという問題が。黒を選ぶときは、遮熱効果があるものを考慮に入れた方が賢明です。けれども裏にコーティングされた日傘に関しては、色の違いで紫外線遮断に差はありません。好きな色にこだわりたい場合は裏コーティングの日傘を。内側の色は地面からの照り返しを考慮すると、眩しさを感じない黒が断然おすすめです。

晴雨兼用の傘ならば、雨用の傘と2本持つ必要がありません。晴れれば日差しは強いのに、すぐに雨になるといった梅雨の時期は、折り畳みタイプの晴雨兼用傘があれば心強いかと。長傘は紫外線をガードしてくれる範囲が広く、風にも強いので、外にいる時間が長い場合に使いたいものです。

日傘を使っていなかった人たちが使い始めたとき、涼しさが格段に違うと体感でき、なぜ今まで使わなかったのかと、時間を逆行したい気分に駆られるようです。紫外線量が増えてくるこの時期を機に、日傘を利用してみませんか。

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