Writingsコラム

キッチンペーパー、進化中

日用品としてティッシュを常備している家庭は多いと思いますが、台所で使うキッチンペーパーの装備率もかなりのものかと。オフィスで飲み物をこぼした時など、ティッシュでは対応しきれず、キッチンペーパーがあれば……と思うこともあったことでしょう。改めて、キッチンペーパーについて考えていきましょう。

キッチンペーパーの大きな特徴は吸収性が高いことです。ティッシュと違い、表面がデコボコするエンボス加工が施されているためです。これにより、適度な厚みが生まれ、吸収性が高まります。

フェルト状で厚手のものは、より料理に使いやすいことからクッキングペーパーと呼ばれています。パルプが立体的に絡み合っており、濡れても破れにくい不織布となります。多くの水分や油分を吸収してくれる上、耐久性に優れているので、落とし蓋や野菜や豆腐の水切りに使うことができます。

ついでにクッキングシートについてもご説明を。オーブンシート、ベーキングシートとも呼ばれるこの紙は、表面にシリコンやテフロン加工がされており、熱、脂、水に強いのが特徴です。オーブン料理やお菓子作りの時に敷いて調理すると、張り付かずに済みます。耐熱温度は250℃ですが、加熱しすぎると燃え上がってしまいますので要注意です。

キッチンペーパーが生まれたのは、台所は油汚れが多く、布製のふきんでは対処しきれないという理由からです。使い捨てができると衛生面でも安心です。エンボスタイプは価格も安く、気軽に拭いて捨てることができます。

このように、1回限りの使い捨てというのがキッチンペーパーの基本概念でしたが、最近では洗えば10回以上も使える商品が出ました。これはエンボスタイプのようにパルプ100%ではなく、レーヨンやポリエステルを接着剤を使って挟むことによって強度を上げ、連続使用を可能にしています。

さらにパルプではなく、コットン(綿)でできたキッチンペーパーも出現しました。手触りはふんわりと柔らかく、吸収性も抜群。毛羽立たないので、拭き取り時のストレスも激減してくれます。いわば布製ふきんの進化版。薄くて丈夫で、へたれが気になるまで、何度も使えます。水切りや拭き掃除、耐熱温度は180℃ほどで冷凍もOKという優れもの。かなりの人気で、品切れしがちなブランドもあるようです。

台所以外でもキッチンペーパーは大活躍します。化粧水を染み込ませてローションパックをしたり、アルコールを染み込ませたものをフローイングワイパーにつけて天井掃除に使ったり、使用方法は無限大。ただ、鼻をかむときは、肌触りのいいティッシュがいいものです。用途と好みによって、使い分けていきましょう。

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