Writingsコラム

さつまいもで胃腸を整える!

ようやく秋を感じ始め、食欲を刺激される食材も揃ってきました。けれども長かった酷暑のせいで、胃腸が弱り、思うように食べられないことはありませんか。そんな時には旬の食材の一つ、さつまいもがいいようです。さつまいもの効能とはどんなものなのでしょうか。

なんといってもさつまいもには、整腸作用がある食物繊維が豊富に含まれています。焼きいも(皮なし)ならば、100gあたり3.5g。大きめ焼きいもの重量は大体300gですから、1本食べれば10.5g摂取することができます。干しいもであれば100gあたり6gとなります。食物繊維の1日の摂取目安量は女性18g以上、男性21g以上ですので、食物繊維が足りないなと感じたら、簡単にたくさん食べられるさつまいもがおすすめです。

さつまいもを切ると白い液体が出てきますが、これは整腸作用のあるヤラピンという成分です。さつまいもにしか含まれない成分で、特に皮近くに多く含まれています。排便を促したり胃の粘膜を保護してくれますから、嫌いでなければ皮も一緒に食べてみてください。

実はじゃがいもを食べるよりも、さつまいもを食べた方が血圧の上昇を抑えられるという研究結果があります。さつまいもはカリウムも豊富に含まれています。このカリウムが体のむくみや血圧の上昇を招くナトリウムを排出してくれるのです。

さらにビタミンAとビタミンCが豊富なところも見逃せません。ビタミンCは熱に弱く水に溶けて流出してしまうのですが、さつまいものビタミンCは、でんぷんに守られて流失しにくくなっています。抗酸化作用のあるビタミンEも含まれており、優秀食材というしかありません。

そんな栄養豊富なさつまいもですが、品種によって味わいが違い、大きく分けて3種類に分けられます。昔ながらのホクホクした食感の紅あずまや紅さつまは、天ぷらや煮物、サラダなどに使われています。しっとり系は、なると金時、シルクスイートが代表格。程よい甘さで料理やスイーツ、幅広く利用されています。ねっとりした濃厚な甘さが特徴なのは、安納芋(あんのういも)や、紅はるか。糖度も高く、料理に使うよりも焼きいもやスイートポテトなど、おやつに向いている品種だと言えます。

手に入りやすい焼きいもや干しいもは、小腹が空いた時の間食として活躍してくれます。食物繊維たっぷりのさつまいもを積極的に食べて、溜まった不調の元を排出していきましょう。

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